平成24年12月1日
人工透析には一回当たり120リットルの純水が使用されます。水道水には溶解物や不純物が入っています。水道水はRO膜(逆浸透膜)を通すことにより、これらが除去され純水になります。RO膜を用いた濾過法は、医学、特に血液浄化を目的として1950年代にアメリカで開発された技術です。透析用水はこのRO装置(逆浸透膜濾過装置)により作らます。
先月10日の土曜日、午後6時過ぎにクレーン車がクリニックに到着しました。当院で長年使用しているRO装置の定期交換のためです。クリニックの2階と1階をつなぐ裏階段を外してRO装置を搬入しました。土曜日の22時ごろまででいったん作業を打ち切りました。
翌、日曜日は朝から臨床工学士の職員が出勤して調整を始め、水の出具合や透析液が従来と変わらないか何度もチェックしました。その甲斐あって、翌、月曜日からの患者様には何の支障もなく、透析を開始することができました。尚、改修後の数値は、エンドトキシン濃度を含め全て基準値以下でした。
今後とも患者様のために、より一層安全、安心な人工透析を提供することができるよう、茅ヶ崎セントラルクリニックは最新の技術・設備で対応してまいります。又、最近ノロウイルスの感染症が流行しておりますので、一層の手洗をよろしくお願い申し上げます。
茅ヶ崎セントラルクリニック
理事長 小川 成海
院長 岩尾總一郎