平成27年7月1日
風鈴の音色が涼しさを感じさせてくれる季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?唐突ではありますが、「世界で最も人間の命を奪っている生物は?」という問いに皆様はどの生物を思い描くでしょうか?
昨年、海外の統計機関が発表したデータによると、
なんと1位は「蚊」でした。
昨年70年ぶりに国内でデング熱に感染した患者が確認されたというニュースがご記憶に新しいかと存じますが、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中南米では、年間70万人以上の人が蚊にさされる事でマラリアやデング熱を発症し、命を奪われています。インフラが整備されていない地域も含めたら、数はさらに増えるとも言われています。
蚊を部屋にいれない、蚊は風に弱いので扇風機等を利用する、清潔を保ち、汗等の臭いの元を断つ、黒い服の着用を避けるなどの対策をおこなってください。
刺された場合は、掻かずに氷や水で刺された患部を冷やしてください。血管が収縮し、痒みがおさまります。
マレーシアやフィリピンで、蚊の駆除対策として、ペットボトル、お湯、砂糖、イーストを用いた簡易式蚊取りボトルが効果があったと注目を集め ました。日本でも試みた方が多数いるようですが、効果がイマイチのようです。東南アジア特有の気候が違う事が大きな要因のようですが、成功した方がいらっしゃいましたら、是非、教えて下さい。
さて、花粉症に悩まされている方に朗報です。2月の患者様各位で触れましたが、スギ花粉のエキスを口に含み、花粉症を治す「舌下免疫療法」で8割の確率で症状が改善されたとの調査結果を厚生労働省研究班がまとめました。まだ課題はあるものの、また一歩医学が進歩しました。一人でも多くの方が花粉症の苦しみから解放されることを切に願います。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
理事長兼院長 岩尾 總一郎