平成28年6月1日
小暑という言葉を忘れてしまうほど、夏本番を思わせる日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?木々の緑も深みを増すこの時期、幻想的な光で私たちの心を和ませてくれる「蛍」が飛び始めます。蛍は卵から成虫になるまで約1年掛かります。長い水中生活を経て、蛹となって羽化するのですが、上陸後、土壌の積算温度680℃が羽化のタイミングなんだそうです。
ただ、近年話題の温暖化の影響により桜の開花が早まっているのと同じように、降水率や気温の上昇により蛍が羽化する
時期も徐々に早まってきているとの事です。とは言え、移ろいゆく自然の物に自らを照らし合わせることで感情の機微をわびさびとして楽しんできた日本人にとっては不変のものであり、不安や負担が多いと言われるこの時代、日本人の心を魅了してきた幻想的な光に「癒し」を求めてみてはいかかでしょうか?
茅ヶ崎周辺では湯河原町の万葉公園(6月上旬~中旬)、箱根町の小涌園(6月中旬~7月中旬)が鑑賞スポットとして知られております。
体が暑さに慣れていないこの時期に危険性が高まるのが「熱中症」です。体内の水分や塩分が失われ、こむらがえりや失神を引き起こし、熱の産生と放散のバランスが崩れて体温が著しく上昇するなどの障害の総称です。熱中症は死に至る恐れがありますが、予防法を知っていれば防ぐことが出来、適切な処置により救命する事が出来ます。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一