平成29年5月1日
風薫る青葉が目に眩しいこの頃、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、毎年5月25日から31日までは脳卒中予防週間です。脳卒中は冬に多いと思われていましたが、厚生省の研究データから6月~8月に増加することが明らかになった為、その直前である5月に日本脳卒中協会が主体となり、脳卒中に関する啓発活動が行われています。
脳卒中はがん、心臓病に続く日本人の死因第3位に挙げられており、脳卒中診療は全医療費の1割を占める程の社会的負荷の極めて大きい疾患となっています。元サッカー日本代表イビチャオシム監督が罹患したことも記憶に新しいと思います。
脳卒中を発症しない為にも、塩分・脂肪分控えめの食事を摂り、体力にあった適度な運動を心掛けて下さい。麻痺や痺れ、呂律が回らない、力がはいらない、激しい頭痛等の症状がある場合は、躊躇わずに救急車を呼ぶか病院に受診してください。
「暖かくなって…」という言葉とは裏腹に今年はインフルエンザがまだ流行っています。4月に埼玉県の学校でインフルエンザによる学級閉鎖、プロ野球選手・ニュースキャスターがインフルエンザに罹患したというニュースは記憶に新しく、「春インフル」という言葉も使われています。今年はピークが無かった事やワクチンの効果が切れてくる時期等諸説様々ありますが、理由の特定には至っておりません。GWを控え、陽気にも誘われ、遠出する機会が増えると思いますが、釧路はこの時期でも最高気温が13度とまだ寒く、沖縄をクーラーによる低温・乾燥など、ウィルスが活発な条件がそろっている地域もまだまだありますので、注意してください。手洗い・うがいを励行するとともにくしゃみ等の症状がある場合は咳エチケットへのご協力をお願いいたします。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一