平成29年6月1日
山々の緑が雨に打たれ、色濃くなるこの頃、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、6月は「June Bride」が有名ですが、由来には3つの諸説があります。ヨーロッパでは昔、3月～5月は農作業の繁忙期の為、結婚は禁止でした。解禁後の6月に結婚ラッシュとなり、祝福ムードが高まる時期だった事、降雨量が一番少なく天候に恵まれている事、一方日本は梅雨時で結婚式の需要が伸び悩み、打開する為にホテル業界が欧米の風習を取り込んだのが始まりと言われています。そして最も有力な説が神話の月を司る神々です。6月のJuneはゼウスの正妻Junoが語源となっております。Junoは結婚・出産・家庭・子を守る神として崇められており、その女神が守護する月に結婚すれば護ってくれるという言い伝えです。
5月は豊作の女神マイアで、彼女は忙しい時期に結婚で浮かれている人を嫌ったため
5月の花嫁のジンクスが生まれたとも言われています。
空からは女神の嬉し涙が雨となり
花嫁には鮮やかな花びらの雨が降り注ぎ
幸せな最高の笑顔で満ちたその場は
一点の曇りのない晴れに思えます。
6月と言えば梅雨です。関東甲信は平年6月10日前後に梅雨入り、7月の下旬が梅雨明けです。私達に恩恵をもたらす一方で、この時期に発生するカビに頭を悩まされる事も多々あります。食べ物の発酵やペニシリンなどの医薬品に用いられてはいますが、本がカビてしまって・・・などとあまり良いイメージはありません。体内に入ると鼻水、鼻づまり、喘息などのアレルギー症状を引き起こし、最悪な場合、肺炎を引き起こすこともあります。最近では防カビ用品の誤多用により、その化学物質がアレルギーを引き起こす報告も挙がっております。カビは気温20℃以上、湿度75%以上の環境を好みます。防ぐためには、手間と時間は掛かりますが、2か所以上開け、空気の通り道をつくる事で外気と入れ換え、こまめに喚起をする事、掃除も掃除機を用いてこまめに行う事、エアコンや除湿機を利用する事でカビが生えにくい環境を整備する事です。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一
