平成29年11月1日
朝夕は冷気が身に染みる季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか？ さて先日、ボクシングの村田選手が王者に輝き、涙した姿に感動した方も多かったのではないでしょうか。その村田選手が検眼士の資格を持つ北出先生と取り組んだ「ビジョントレーニング」が注目を集めています。村田選手は、目と顔が同時に動くので、この動作が反応の遅れを生み、相手のパンチをもらい易くしていたという欠点がありました。視覚情報を効率よく受け入れ、かつ適切に脳内で処理し、
行動に移す為、光るボタンを押す訓練やメトロノームの動きに合わせて目だけを動かす訓練を毎日続けたそうです。その結果、手の反応が向上し、攻撃と防御の両方の力があがり、今回の結果につながったのだそうです。
これはプロの選手に限った事ではなく、自身の指を使うことで一般の方にも改善効果があります。物忘れといった一見、「視」とは関係なさそうな症状が、視覚機能を改善する事で回復する効果も実証されています。
2年前の患者様各位にて、ノロウィルスに変異が起き、新型(遺伝子配列：GⅡ・17)が主要流行株に転じた事をお知らせいたしました。ただ、まだ免疫を持たない人がおり、今冬も流行が懸念されています。このウィルスに効果のある抗ウィルス剤はないので、罹患した場合は脱水症状に注意し、水分と栄養の補給を十分に行ってください。
体内にあるウィルスを早く体外に排出する事が回復を早める為、下痢止め薬はなるべく服用しないでください。また感染した人の吐瀉物や排泄物など、物を媒介する事で拡大の要因になっています。対策として一番有効なのは手洗いです。石鹸を泡立て、流水し、清潔なタオル又はペーパーで拭いて下さい
石鹸にウィルスを消失させる効果はありませんが、汚れを落とし、ウィルスを剥がれ易くする効果があります。エタノール消毒にも殺菌効果は無く、手洗いが出来ない場合の補助としてお考え下さい。
尚、症状が出た場合には、必ずクリニックにご連絡下さいますようご協力をお願いいたします。
患者様第一を心掛け、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一
