平成30年3月1日
早春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか?
厳しい寒さが続いた2月も終わり、3月を迎え少しずつ春の訪れを感じる季節になりました。
さて、今月も先月に続き桜に関するお話です。2月の河津桜に続き3月と言えば桜(ソメイヨシノ)の開花も楽しみのひとつではないでしょうか?
桜が咲いたらお花見を楽しみたい!という方も大勢いらっしゃることでしょう。
そもそも、「お花見」が日本で行なわれるようになったのは「奈良時代」の「貴族行事」が起源だといわれています。しかし、その当時の「お花見」は桜ではなく中国から伝来した「梅の花」が主役でした。「お花見」が桜の花見に変わってきたのは平安時代になってからです。812年、嵯峨天皇が“花宴の節”を催したのが桜の花見の始まりとされています。
また、桜は、春になって山からおりてきた田の神様が宿る木とされていたため、農民達にとって「お花見」は豊作祈願の神聖な行事でした。
江戸時代になると、春の行楽として「お花見」が庶民の間にも広がり、桜の品種改良が進んだことで、身近な場所で「お花見」が楽しめるようになっていったのです。
桜は開花時期が2週間と短いですが、可憐な花の美しさが開花期間の短さ、散り際の豪華さにより私たちに強烈な印象を与えてくれます。古来からの風習である「お花見」を楽しみ、日本の四季を愛でる心を持ち続けたいものです。
先日桜の開花予報が発表されましたが、関東の開花予想は、今年は例年並みかやや遅い開花となりそうです。3月21日開花予想の靖国神社(東京都)をはじめ、関東南部は3月20日を過ぎると咲き始め、3月末から4月初めにかけて見頃を迎えそうです。関東北部は、3月末から4月初めにかけて開花ラッシュとなり、4月上旬はお花見を楽しめそうです。
暖かくなるこの季節に多くの人が悩まされる花粉症
2018年春の花粉飛散予測は、東北から近畿、四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込みです。関東甲信、近畿、九州地方では例年並みの予報です。
治療を行っていても、原因となる花粉は空気中にたくさん含まれています。症状の悪化を防ぐには、花粉をできるだけ避けるように日常生活で工夫することが大切です。
「花粉症予防のコツ」は花粉を寄せつけないこと。
- 外出時の注意点
- マスクやメガネ、スカーフなどを着用し、花粉の目や鼻への侵入を防ぎましょう
- 花粉の付着しやすいウールなどの衣類の着用は避けましょう
- 晴れた日、風の強い日などは、花粉が飛びやすいため、外出は控えましょう
- 帰宅時の注意点
- 玄関に入る前に、衣類に付着した花粉を払い落としましょう
- 手洗いや洗顔、うがいを行い、花粉を洗い流しましょう
- 室内での注意点等
- 外に干していた洗濯物などは、付着した花粉を払い落してから取り込みましょう
- 花粉の飛散量の多い日には、花粉の侵入を防ぐため、ドアや窓は閉めておきましょう
- こまめに室内を掃除しましょう
- 睡眠を十分にとって、体調を万全にしましょう
- ストレスはためないように心がけましょう
- 喫煙や飲酒などは控えましょう
- テレビや新聞などの花粉飛散情報を毎日チェック
面倒がらずにできることを積み重ねていきましょう。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏なきよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一