平成30年10月1日
吹く風もさわやかな、秋晴れの心地よい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。「スポーツの秋」と言われるように、秋は運動に最適な季節ですね。
そんな秋にピッタリな祝日といえば「体育の日」、10月の第2月曜日です。「体育の日」は、もともと10月10日に制定されていました。これは1964年に開催された東京オリンピックの開会式が10月10日だったため、日本で初めて開催されたオリンピックということもあり、その輝かしい成果と感動を記念し1966年に「体育の日」という名で、「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」を趣旨として国民の祝日に制定されました。
運動によって代謝を高めるのに最適なこの季節ですが、日頃の運動不足を解消しようとランニングなどを頑張り過ぎて行っている方はいらっしゃいませんか?張り切り過ぎがたたって筋肉痛やアキレス腱などの炎症、関節痛などスポーツ障害を起こす人も意外に多いのです。また、運動不足気味の人が急激な運動をすると体内で自律神経のバランスを崩し、交感神経の働きが過大となり心臓や血管に負担を与えてしまいます。折角の運動も体に悪く損するばかりです。「楽しい」「気持ちいい」「心地よい」といった気分を、運動の最中や運動後に感じる事が出来るかどうかが重要なポイントです。「長く続けられる軽い運動」有酸素運動のウォーキングなど、楽しみながら体を動かせる運動を日常に取り入れてみてはいかがですか。歩く前、あるいは歩いている最中に体に異変を感じたら、すぐに中止しましょう。
秋が一段と深まると、野山の木々が赤や黄色に染まりはじめ紅葉狩りが始まりますね。とても美しい紅葉が見られるのは、世界中でも日本が一番との事。紅葉狩りに出かけ、歩きながら「秋」を感じるのも、楽しみのひとつです。
では、何かを収穫する訳ではないのに、なぜ「紅葉狩り」と言うのでしょうか?
もともと、鹿や猪などを弓や槍で射止める事を「狩り」と言いましたが、やがて、ウサギや鳥などの小動物を捉えることも含むようになりました。さらに、果物や野菜をとることも狩りと言うようになる(イチゴ狩り・ブドウ狩りなど)と、 最終的には、草花を鑑賞することも狩りと表現するようになったようです。
紅葉狩りの起源についても調べてみました。なんと、野山の紅葉(コウヨウ)を楽しむ習慣は、万葉集の時代からあったといわれているようです。平安時代には「源氏物語」の中でも、艶やかな紅葉狩りのシーンが登場することが脳裏に浮かびました。しかし、 紅葉の美しさを愛でながら、酒や食べ物を楽しむ習慣は江戸時代に入ってから広まったようです。
もう一つうんちくです。似ている形の「モミジ」と「カエデ」の違いってご存知ですか? 実は、植物分類上はモミジとカエデを区別しないのです。植物学的には、どちらもカエデ科やカエデ属に含まれます。モミジというのは、カエデの仲間の特にきれいな仲間をモミジとして区別して呼んでいるようです。カエデは世界に幅広く生息していますが、実はモミジは中国や朝鮮半島に数種の自生があるのみで、それ以外は日本にしかありません。日本は、カエデ科植物の宝庫なのです。
最近は朝・夕とめっきり涼しくなり、体調を壊しやすい季節の変わり目です。そして、秋から冬にかけて、インフルエンザが流行する季節でもあります。今から日常生活の中でインフルエンザを予防する事も大切です。
当院におきましては、インフルエンザワクチンの予防接種は、10月中旬頃より開始する予定です。詳細が決まり次第、告知させていただきます。
「患者様第一」を心掛け、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏なきよう努めてまいります。何卒宜しくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一