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クリニック通信

平成30年11月1日

 朝夕は冷え込む季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
11月は、季節としてはまだまだ紅葉シーズン真只中で、秋の印象が強い時期ですが、暦の上では、冬の始まりを告げる「立冬」を迎えます。

 立冬とは、二十四節気の第19節目で、太陽の黄経が225°の時を指します。2018年は11月7日(水)が立冬となります。立冬の「立」は季節の始まりを表し、文字通り冬の始まりを意味します。日本では、一部地域で冬瓜をたべる習慣があった様ですが、「この日に食べると縁起が良い」とされる食べ物は特に決まりが無いようです。因みに、中国では「寒さのあまり耳が落ちる」という説があり、形が似ている餃子を食べてお祈りする習慣があるそうです。また、「立冬補冬、補嘴空」(立冬時、栄養を補給)ということわざもあり、「この時期の旬の食べ物で栄養を補給しよう」といった意味があるようです。

 立冬のころは季節の変わり目で、昼夜の寒暖差が大きくなる時期でもあり、一年の中で最も体調を崩しやすい時期とされています。また、インフルエンザが流行する季節でもあります。季節性のインフルエンザは、例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。

 インフルエンザは主に、感染した患者さんの咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染します。これを飛沫感染といいます。感染したウイルスは、のどや気管支、さらには肺で急激に増殖していきます。感染2日後にはウイルス増殖のピークに達し、その後減少していきます。

 季節性インフルエンザに感染しないためには、(1)感染経路を断つこと、(2)予防接種を受けること、(3)免疫力を高めることが大切です。

  1. 飛沫感染・接触感染を防ぐ
    帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
    アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
    ※ うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。外出時なども手を顔に持っていかないようにし、外食時も食事前は手洗いを心掛けましょう。
  2. 予防接種を受ける
    発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
  3. 免疫力を高める
    免疫力が弱っていると、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。

尚、症状が出た場合には、必ずクリニックにご連絡下さいますようご協力をお願いします。

「患者様第一」を心掛け、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏なきよう努めてまいります。何卒宜しくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 阿部 重一

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