令和元年5月1日
若葉の緑も次第に色濃くなってきました。
さわやかな春に相応しく1日から新元号となります。
皇室典範特例法の規定に基づき、日本では202年ぶりに今上天皇の譲位と皇太子徳仁親王の即位があります。日本の憲政史上では初めて天皇の生前退位による皇位継承に伴う改元です。
テレビ等のニュースで「令和」の持つ意味やその出典について伝えられていますが、今一度調べてみると出典は万葉集「梅歌の花」より「初春の令月にして気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す」とあり、これは梅の開花とともに春の訪れを喜んだ歌です。「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。日本の四季折々の文化を、次の世代に引き継ぐ」との願いがこめられているようです。
1989年に始まった平成は30年の歴史を持って次の世代へと引き継がれていくことになります。
さてそんな5月ですが、気温もどんどん上昇していきます。
急な気温の変化に身体が適応できず体温調節機能が働かなくなり体調を崩される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
放置してしまうと「だるさ」「熱っぽい」「食欲不振」「無気力」等の症状が現れます。
これはいわゆる「夏バテ」の症状です。
夏バテと聞くとまだまだ先のことのように感じられますが、この温度差の激しい季節にこそ注意を払う必要があります。
夏バテの主な原因は、①自律神経の乱れ②胃腸の働きの低下③体力の低下です。 体温を一定に保とうとするとエネルギーを多く使ってしまい、体温を調節する自律神経が乱れてしまいます。それにより胃腸への血流が少なくなるため胃腸の働きが低下し食欲低下に繋がります。 必要なエネルギーが食事によって摂れないことで、体力の低下がみられ日常生活全般が困難となるのです。また空調の効いた室内で冷たい、甘い飲み物を摂り過ぎてしまうと、夏バテにまっしぐらです。そして近年では夏バテによる夏痩せではなく、夏太りをしてしまう方も少なくないようです。
気象庁によると今年の夏もほぼ平年並みと予想されています。夏はまだ先ですが、日頃からバランスのいい食事と適度な運動をして自律神経の働きを整えておきましょう。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕