令和2年5月1日
青葉若葉の輝きに満ちた季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今年の5月1日は「八十八夜」です。八十八夜とは、二十四節気の立春から88日目の事をいい、縁起のいい日、春から夏へと季節が変わる節目の日であり、天気がとても安定している時期と言われています。5月になると日の当たる昼間は夏のように暑い日があり、朝晩との気温差を感じる方も多いと思います。暑くなると気になってくるのが「紫外線」です。紫外線といえば、夏が一番強いイメージがありますが、実は5月から6月にかけての紫外線が最も多いともいわれています。
紫外線は、専門用語で『紫外放射(ultraviolet radiation)』といい、その略語である「UV」は皆さんもご存知かと思います。紫外線には2つの波長があり、ひとつは紫外線B 波(UVB)です。肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたりする日焼けの原因となるものです。UVBは肌表面の細胞を傷つけ炎症を起こすので、皮膚がんやシミの原因になります。もうひとつは、紫外線A波(UVA)です。5月に強くなるとされており、UVBほど肌に急激な変化を与えませんが、波長が長いためじわじわと肌の奥深くまで到達し、様々な影響を及ぼし、やはり皮膚がんやシミの原因となります。UVAはオゾン層を通り抜けやすく、常時UVBの20倍以上も地上に降り注いでいるため窓ガラスを通り抜けやすく、曇りの日でも日当たりの良い家屋や車内でも紫外線対策が必要となります。
紫外線対策としては、日焼け止めクリームのほか、帽子や日傘、長袖洋服が有効です。
色は明るい色よりも濃色の方が遮断性が高くなります。
また、紫外線を目に受けると白内障などのリスクが高くなりますので、強い日差しの中では紫外線(UV)カットのサングラスが効果的です。
皆さんも様々な工夫を取り入れて、紫外線対策を心がけましょう。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏なきよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕