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クリニック通信

令和3年7月1日

 湿気が多い季節になってきました。今年も暑さが加わりそうなので、熱中症には一層の注意を払って参りましょう。

七月といえば七夕を思い浮かべる人が多いと思います。笹に願い事を書いた短冊を結び付け、お祈りをしていたのではないでしょうか?

日本の暦で二十四節季や七十二候というものがあります。

日本には古くから「季節の節目」を祝う習慣がありました。そんな中で、江戸時代に季節の節目を「重要な年中行事」として「年に5日の式日(祝日)」が制定されました。これを5節句といいます。

1月7日を人日(七草粥を食べる日)、3月3日を上巳(ひな祭り・桃の節句)、5月5日を端午(5月最初の午の日)、7月7日を七夕(笹の節句)、9月9日を重陽(菊の節句)。七夕は5節句のうちの一つになります。                      

七夕と言えば「短冊に願い事を書く」という習慣はなぜ生まれたのでしょうか?  元々は「字が上手くなるために短冊に文字を書く」というのが始まりの様です。この習慣は江戸時代に生まれたと言われており、当時は字が上手に書ける、読み書きができる事が一つのステータスでした。その為、短冊に字を書いて上達を願うものだったと言われています。

 さて、七夕と言えば織姫と彦星の伝説も有名です。
七夕の季節になると「ベガ」と「アルタイル」という2つの星が輝きを増し、光が強くなります。さらに、この2つの星の間には「天の川」と呼ばれる小さく輝く星が無数に存在しています。

この様子から七夕の季節になると「2つの星が会いたいけど川に隔てられて会えない、でも七夕の日だけは1年に1度だけ会える。」というロマンチックな話が出来たのでしょう。

 7月は季節の節目として、七夕だけではない重要な節目があります。
近年、地球温暖化の影響と言われて世界的に猛暑が猛威を振るっていますが、日本では昔から7月が小暑(しょうしょ)大暑(たいしょ)の季節です。小暑(7月7日頃)はだんだん暑さが増していくという意味で、梅雨明けも近くなり、湿っぽさの中にも夏の暑気が感じられるようになります。大暑(7月23日頃)は夏の暑さが本格的になるという意味です。また田の草取り、害虫駆除など暑い中での農作業が続く大変な時期です。

また夏と言えば祭りです。昨年は夏まつりが殆ど全て中止になりました。しかし今年は日本全国各地で規模を縮小して行う所が出てきています。
長く続いている日本の「祭り」は、神様に捧げるものであり、地域とのつながりを深め、人との出会いの場でもあります。 日本に深く根付いているものが2,3年で消えてしまったりはしませんが、ウイルスのせいで開催できないというのが腹立たしいですね。

皆でワクチンを接種して、安心安全に祭りを行なう日が早く来るように祈ってやみません。

これから暑さは増々強くなり、熱中症の危険が高まります。
管理栄養士が熱中症に対処する方法をお伝えしておりますので、是非聞いて欲しいと思います。
体調の変化には気をつけて、違和感があればすぐにご連絡ください。

「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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