令和3年8月1日
夏の暑さが続き体調も気になる季節となりましたが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。日本では、旧暦8月を葉月(はづき)と呼び、現在では新暦8月の別名として用いられています。葉が紅葉して落ちる月「葉落(はおち)月」から「葉月」となった諸説があります。二十四節気において、秋の始まりとされている「立秋」。今年は8月7日に立秋を迎えますが、実際には一年で一番暑い時期です。高温多湿となる日本の夏は、体調を崩しがちです。「夏バテ」や「熱中症」に気をつけて過ごしましょう。
さて、新型コロナウイルス感染症は引き続き予断を許さない状況となっております。今夏においてもマスク着用の必要があります。
マスク生活での生活スタイルがスタンダードになった日常生活。
気がつくとマスクの下の口元がゆるみ、ポカンと「口呼吸」になっていませんか?
マスクをしていると息苦しい為、ついつい口呼吸になりがちです。
口呼吸のチェックリスト
- いつも口を開けている
- 口を閉じると、顎にしわやふくらみができる
- 朝起きた時、のどがヒリヒリと痛む
- 唇がカサカサになる
- 激しい運動をよくしている
- よく風邪をひいてしまう
1項目でも当てはまれば 口呼吸をしている可能性があります。
哺乳類である人間は本来、鼻で呼吸し、鼻毛や粘膜がフィルターの役割をしてほこりや細菌・ウイルスなどの異物を除去しています。また、空気は鼻腔の中で適度に加温・加湿されてから肺におくられます。鼻は加湿器、空気清浄器、エアコンの役割を持っているのです。「口呼吸」は下記のような、様々な弊害があると指摘されています。
- 乾燥した空気が直接気管に送られ、のどや肺を痛め風邪を引きやすく、アレルギー体質になりやすい。
- 口腔乾燥により虫歯や歯周病が悪化・口臭が強くなる
- 免疫防御機能を持つ扁桃リンパ組織に影響を及ぼし、体の免疫力が低下し、様々な病気の原因となる
「口呼吸」でも、マスクをしているからマスクのフィルター機能があるからと安心せず、口を閉じ「意識」し『鼻呼吸』を心掛けましょう。
<鼻呼吸を習慣化するために>
- 意識して口を閉じ鼻で呼吸することを心掛ける
- 食事の時は口を閉じて、よく噛んで食べる
- 口呼吸を治すグッズ(口閉じテープ等)も利用する
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕