令和3年12月1日
今年も残すところあと僅かとなりました。
寒さも本格的になってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
日本で最初に新型コロナウイルス患者が報告されたのが、2020年1月16日です。あれから約1年10ヶ月が経過し、緊急事態宣言も解除されましたが、引き続き感染予防のため「密」を避けたり、年末年始の帰省を控えるなど、家で過ごす時間が長くなるのではないでしょうか。そんな中、冬の寒さをしのぐため、多くの方が自宅で暖房器具を使用されることでしょう。暖房器具を使用中、頭痛・めまい・吐き気・鼻炎・肌のかさつき等の不調を感じたことのある方もいらっしゃるのではないかと思います。これらの不調は『暖房病』かもしれません。
私たちの身体は、真夏の暑いときは血管をひろげ、 汗をかいて体温を下げます。冬の寒いときは血管を縮めて、体温を下げないようにします。このように自動的に体温を調節してくれるのが自律神経ですが、最近は冷暖房が行きわたり、自律神経が乱れやすくなっています。
快適に過ごすための冷暖房ですが、間違った使い方をすると体調を崩す原因にもなりかねません。
窓を閉め切った室内で、石油・ガスストーブを長時間使用すると、空気中の一酸化炭素の濃度が高くなり、頭痛などを引き起こす 原因となります。また、エアコンやファンヒーターなどを使用する場合は、室内が乾燥しがちになります。これらを改善するために、定期的に窓を開けて換気をしたり、加湿器を使用することで乾燥を防ぐ事ができます。また換気を行わないと、室内の空気が汚れたままとなり、湿気もこもりがちです。寒い季節ではありますが、健康的に毎日を過ごすため、窓を開けたり換気扇をまわし、こまめに換気する習慣をつけましょう。
換気のポイントは、室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替える事です。
できるだけ遠い窓と窓を対角線になるように開け、「空気の流れ」を作ることが換気として理想的です。 上手に暖房器具を活用して、この冬も元気に乗り切りましょう。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕