令和4年2月1日
まもなく立春を迎えますが、まだまだ寒い日が続きます。
皆さま体調にお変わりありませんでしょうか。
寒い季節の定番メニューといえば、やっぱり鍋。鍋料理は、野菜がたくさん食べられるし体も温まるので、健康にもよさそうですよね。しかし、塩分が多く含まれている鍋料理も少なくありません。「鍋は素材に味を染み込ませるので、塩分は高くなりがち。また、温かくして食べるのが一般的ですが、塩分は冷たいものよりも温かいものの方が感じにくいので、どうしても味が濃くなってしまいます」と栄養士さん。塩分摂取過多により引き起こされる病気の代表として、高血圧、腎臓病、心臓病の3つがあげられます。透析患者さんも注意が必要ですね。
しかし、塩というのは、食用以外に様々な用途がある事をご存じでしょうか。日本の塩の消費量は年間で約785万トン。食用として約79万トン、ソーダ工業用(※)として約604万トン、融氷雪用、家畜用など、その他の用途として約101万トンが消費されています。そして、透析医療機関でも透析用の水を作る際に大量の塩が使われています。
食用に使われるのは全体のたった1割程度とは驚きですね。
(※ソーダ工業とは、塩を原料として、ナトリウムと塩素に分解し、か性ソーダ(NaOH=水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(Na2CO3=炭酸ナトリウム)、塩素(Cl2)などの、いろいろな工業製品を作るための基礎原料につくりかえる工業のこと)
公益財団法人 塩事業センターHPより
私たちの体や生活とは切っても切れない「塩」。摂りすぎに気をつけながら上手に付き合っていきましょう。
「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕