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クリニック通信

令和4年6月1日

 だんだんと暑い日が増えて参りましたが、皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか?新型コロナウィルスもだんだんと落ち着いてきて、屋外でのマスク非着用の議論や、4回目のワクチン接種など、新たな動きも見受けられる昨今です。

 さて、今回は「食中毒」についてお伝えしたいと思います。食中毒は細菌やウイルスに汚染された飲食物や、フグの肝、毒キノコなどの有害物を飲んだり食べたりすることによって起こります。その中で梅雨時から夏にかけて発生件数や重症例が多いものは“細菌”が原因である食中毒です。

 厚生労働省の統計によると平成29年の1年間に、食中毒になった人は16,464人で、その内3名の方が亡くなっています。これは、医師が食中毒と診断し、保健所に報告があった人数を数えたものですので、病院を受診せず、食中毒と診断されなかったケースを加えると、 実際はこれよりもはるかにたくさんの人が食中毒を発症していたと考えられます。

 食中毒と言えば、夏場の暑い時期を思い浮かべる方も多いでしょう。事実、高温多湿の環境となる6月~8月は食中毒菌が増殖しやすい季節です。
一方、ウイルスが原因の食中毒は11月~3月が発症のピークです。気温が低く乾燥しやすい環境中ではウイルスが長く生存し、空気中の飛散量も増加するからです。

 食中毒を起こす細菌やウイルスが食品についているかどうかは、見ただけではわからないし、味やにおいもわかりません。 食中毒を防ぐための3つの決まりがあります。それは、原因となる細菌やウイルスを「つけない」「増やさない」「やっつける」です。

①つけないためには?

細菌は非常に小さく、肉眼で付着の有無を確認するのは困難です。調理の際には、手や調理器具、食品など、洗えるものはしっかり洗うことが食中毒予防の基本となります。 また肉や魚は細菌やウイルスが潜んでいる可能性が高いため、他の食材と分けての調理や保存を心掛けましょう。

②増やさないためには

細菌やウイルスは時間とともに増えていきます。また、温度、栄養、水分が満たされた環境を好む傾向があります。 生ものや作った料理は部屋に放置すると細菌やウイルスが増殖するため、調理後は早めに食べるようにしてください。 すぐに食べない場合は、冷蔵庫に入れたり冷凍庫で保存します。解凍時には、室温で自然解凍するよりも冷蔵庫内や電子レンジを利用しましょう

③やっつけるためには

細菌やウイルスの多くは高い温度に弱く、食材の中心まで熱が通るように加熱することで、死滅します。 加熱方法には焼く、煮る、蒸す、揚げる、ゆでる、炒めるといった調理方法以外にも、電子レンジの利用が可能です。

体調の変化には気をつけて、違和感があればすぐにご連絡ください。

「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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