令和4年10月1日
一気に気温が下がって、肌寒いと感じる日が少しづつ増えてきました。また、新型コロナウィルス感染症も徐々に落ち着きを見せはじめ、世界を見渡せばマスクをしない外国の方の映像をご覧になる機会も増えてきたように思います。ただ、一方でまだまだ油断ならない状況であることには変わりません。これまでと同じく、マスクを着用し、手洗いうがいを行い、換気には十分気を付けてお過ごしください。
さて、今年2022年の10月10日は「スポーツの日」です。少し前までは「体育の日」でお馴染みだった祝日が、2020年からスポーツの日と名称を変更されています。これは東京オリンピックが行われることに起因しての措置でしたが、当のオリンピックは延期されてしまいましたね。私たち昭和の人間は10月=体育の日=運動会が定番の行事でありましたが、今は春先に行われることが多いようです。理由としては熱中症の対策、および行事の分散化を目的としているようです。この時期は文化祭や合唱コンクールなどの行事が多数控えています。よって、こんな中で運動会まで重なると行事にかける時間が多くなってしまい、授業時間の確保が難しくなるため、だそうです。
そんな中、今年の診療報酬改定の中に、「透析中の運動療法」が組み込まれています。透析中に運動?とビックリされる方も多いのではないかと思います。いくつかの透析施設においては既に導入されており、透析前の30分体操や椅子に座ってストレッチ、ゴムボールを強く握る運動、足漕ぎ運動などを実施しているとのことでした。
その施設における結果ですが、透析中運動療法を始めて1年で大きな成果をあげているようです。注意点としては、透析患者さんの運動は、いつ行っても良いというわけではありません。透析の直後は避けたほうが良いと思います。透析後は、体のバランスが不安定になっており、ふらつきやすく、不整脈が起こりやすい状態です。また、特に高齢者の運動は、筋肉疲労を取りながら、1日置きで良いといわれています。
これは他院の透析中運動療法の写真です。足元にゴムボールをおいて上下に動かす運動を行っています。
当院においても現在、看護師2名がこの透析中運動療法の資格を取得し、今後少しづつではありますが、運動療法を行っていきたいと思っています。ご興味ある方はいつでもスタッフまでお声掛けください。
今後も引き続き、「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。
医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕