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クリニック通信

令和4年11月1日

 立冬を迎える前に本格的な寒さが始まり、朝夕の冷え込みに冬がそこまで来ていることを感じる今日この頃です。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 この冬はラニーニャ現象により寒くなるとの予報が出ています。

 ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発となります。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があります。沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。

気象庁ホームページより抜粋

 物価高のニュースを見ると、暖房費の高騰も心配になりますが、暖房器具に頼らない身体の温め方を考えてみてはいかがでしょうか。

 冷えは万病のもとといいますが、東洋医学(漢方)では、食べ物には身体を温める「陽」のものと、身体を冷やす「陰」のものがあるとされています。基本的に、地中で育つものは身体を温めて、地上で育つものは身体を冷やすそうです。

 とはいえ、透析患者さんは食べ物には気を使っていらっしゃるでしょうから外から暖める方法も調べてみました。

 入浴は手軽に温まる方法のひとつですが、熱すぎる温度で入浴すると交感神経を刺激してしまうのでその後の睡眠に影響が出ます。入浴する際は38~40℃程度の温度で20分程度半身浴をすると全身が温まります。 また、リラックス効果も得られるので、夜ゆっくりと眠れるでしょう。

 他には“カイロ”を使用する方法もあります。効率的に温めるためには貼る場所にも着目しましょう。
 まずは首の後ろ。首には頸動脈と呼ばれる太い血管が走っているため、首元にカイロを貼ることで体中が温まりやすくなります。
 次にお腹です。全身の冷えが気になるときはおへそから指1本分の所に貼ると温まります。背中に貼ると血流が良くなるので、背骨に沿って左右に貼るといいでしょう。冷えによる腰痛が気になる方は、おへそのちょうど真裏に貼る事で足腰のだるさを緩和するほか、お腹の不調を和らげる効果が期待できます。
足のくるぶし付近には太い血管が走っているので外くるぶしと内くるぶしをつなぐように貼ることで、足腰の冷えや痛みに効果があります。
低温やけどの恐れがありますので直接肌に貼ったり、就寝時の使用は避けましょう。

これから徐々に寒さも厳しさを増しますが、工夫をして暖かくし、元気に冬を迎えましょう。

「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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