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クリニック通信

令和6年2月1日

今年もあっという間に12分の1が終わりました。残り12分の11。幼少期から離れれば離れるほど、一日のスピードが速く感じられます。子どものころの一年というのは、多くのことを経験し自分でも成長したと思えるほどに充実していたものですが、大人になってからの一年はどうでしょうか。同じ一年という長さでありながら、とても速く感じませんか?

その理由として有名なのが、「ジャネーの法則」という心理的現象によるものだそうです。
同じ1年であっても、10歳の子供にとっては人生の10分の1であり、60歳の大人にとっては60分の1です。年齢に対する比が小さいほど時間が短く感じられるので、加齢によって時間が短く感じられるようになる、というわけです。

私たち医療業界で働いていると、このジャネーの法則を最も感じられるのが、2年に1回の診療報酬改定の年です。そして今年、2024年は、介護報酬や障害福祉サービス等報酬も3年に1回の改定時期。つまり2024年度は「医療・介護・障害福祉」の診療報酬が同時に改定するので「トリプル改定」と呼ばれています。

トリプル改定にあたり喫緊の課題となっているのが2025年問題、2040年問題です。厚生労働省の資料によると、2025年度には『団塊の世代』がすべて75歳以上の後期高齢者となり、医療・介護のニーズが急速に増大していきます。

さらに、2025年を過ぎて2040年にかけては15~64歳の生産年齢人口が急激に減少し、2040年には『団塊ジュニア世代』が65歳以上となります。つまり、現役世代人口が減少して医療・介護保険制度の財政が厳しくなるだけでなく、医療・介護の支え手となる人材の確保がより一層難しくなることが予想されるのです。

このような社会的背景や昨今の物価高騰に合わせ、1回毎の医療や介護の提供に「価格」が決められ、私たちはそれに合わせて計算し、患者さん、ご利用者の皆さんにご請求をさせて頂いているわけです。一般的な物価と違い、私たちのサービス提供に係る請求単価は、2年に1回しか変更しないため、ここ2年の間にあった、新型コロナウィルス感染症に対応するための医療材料品の高騰や、他国の紛争に絡んだ石油価格の上昇などの影響は収入でカバーすることが出来ず、支出を抑えることで経営を安定させる必要がありました。非常に難しい対応ではありましたが、当院の職員は皆一丸となって、経費削減に取り組んでくれました。

あまり明るい話ではありませんが、こういった現実をしっかりと前向きに受け止め、サービスの質を下げることなく、また透析施設として、通うことが苦にならない、むしろ楽しみとすら思えるようなクリニックにしていくことを今年度の目標に掲げていきたいと考えています。

今後も引き続き、「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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