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クリニック通信

令和6年6月1日

紫陽花が大輪の花を咲かせる頃となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
梅雨冷えにより体調を崩される方が増えてくるこの時期、夏風邪にはお気を付け下さい。

夏風邪の原因は主にウイルスで、高温多湿の環境を好み、今まさにこの時期に活動を活発化させ、発熱に加えて腹痛や下痢を引き起こしたり、喉の痛みを引き起こしたりします。

夏風邪は日常生活の中の小さな気づきで予防する事が出来ます。冬の風邪は飛沫感染が中心ですが、夏の風邪は経口感染が多くみられます。タオルなどをこまめに取り換え、使いまわしを避けて下さい。

また炎天下での運動、不規則な食事、エアコンの長時間使用による冷え過ぎによるストレス、睡眠不足による免疫力の低下も原因となります。

調子が悪いなと感じた時には生活のスケジュールを見なおし、十分な栄養、早めの睡眠で休養をとりましょう。体力を維持することで免疫力が高まり、予防にもつながります。

一方で、夏になるとよく風邪をひく、咳の症状が長引く・・・もしそのような症状があったら夏風邪と簡単に思わずに呼吸器の専門医に受診してください。アレルギーによる夏型過敏性肺炎かもしれません。

原因は「トリコスポロン」と呼ばれるカビです。温度が20℃以上、湿度が60%以上になる6月の梅雨の時期から活動をはじめ、高温多湿になるほど繁殖し、胞子をたくさん飛ばします。肺炎とよく間違われますが、薬を処方されても完治はしません。

一番大切なのは生活環境を清潔に保つ事です。換気をし、風通しを良くする事、キッチンや洗面所の水回り、浴室の壁の水気を拭き取る事、エアコンの掃除をこまめにおこない、埃を溜めない事で、カビが繁殖しない環境をつくるよう心掛けて下さい。

「患者様第一」を心がけ、質の高い医療を提供すべく、診療に遺漏無きよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。

医療法人社団 茅ヶ崎セントラルクリニック
院長 仙賀 裕

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